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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第9章 僕
シーツの上で乱れる髪、赤みのさした汗ばんだ肌、潤んで揺れる瞳。瞬きする度に焼きつく彼女の姿に、僕は心を焦がした。
柔らかな胸を揺らす。ふわふわと心もとない感触を、壊さないように、そっと。凝視して両胸を揉み、目の前で立ち上がる乳首を、堪らずに口の中に含み入れた。
ころころと、柔らかく舌の上で転がす。
「均くん――吸って――ああっ!」
思わぬ要望を受け、胸を寄せ上げるようにして、突起を吸い上げた。まるで、彼女の淫らな想いを身体の奥から肌の表層まで導くように、強く。
「うっ!」
艶めかしい感触を受けて、思わず声を上げる。
僕の勃起した男根を、岬ちゃんが両手で握り、ゆるやかにしごきはじめている。
「ああ、岬ちゃん……」
「均くん、わたしにも――わたしも、吸いたい」
岬ちゃんはそっと僕の胸を押すと、身体を起こした。そして、自らの手でしごき上げ、はち切れそうになったものを、備に見つめる。
舌を出して、その先端に触れ、とても細かくうねうねと舐り、唾液を滴らせ先端にまで伝わらせると、今度は緩やかに大きく舌を回しはじめた。
「岬ちゃん、すごい……とても、気持ちよくて」
「もっと、感じてほしい」
言って、上目遣いに僕を見つめたまま、岬ちゃんは開いた口の中に、僕のものを迎えた。
「うわっ……!」
鮮烈な快感が、全身を駆け抜けた。岬ちゃんの口の中に深く滑り込むほどに、僕の敏感なセンサーがすべて呑み込まれたかのようだ。