この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater2.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第9章 僕
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「均くん……わ、わたし」
「いいんだ。もっと、満たして――僕に、飲ませて」
太ももに軽いキスを続けた唇を、次に岬ちゃんのひだへと届かせた。そして、そこにも何度かキスをしてから、舌を使った。
ひだとひだととの間を、尖らせた舌先で、するりと刺激。次に囲って形を示すように、ひだの外側を何度か舐め回した。
そうして潤った液体に唾液を混ぜるように、丹念に丹念に、ひだの間に舌先を走らせた。両側にそえた両手の親指が、そうさせたように、彼女の核心が徐々にその翼を広げていった。
「ああ、いい……気持ちいいよ、均くん」
「岬ちゃん、溢れてさせて……とても、綺麗だ」
「均くんの、も……びりびりと、しびれるくらい、たくましくって」
「岬ちゃん――入れたい!」
「均くん――ほしいよ!」
獣のように、快感を貪り合う。恥もなく、欲望を口にした。
それでも僕たちは、愛し合っている。今の高鳴りを、決して錯覚にはしない。
「岬ちゃん……好きだよ」
「うん……愛しさが、どんどんふくらんでいくの。ふくらみすぎて、壊れるくらい」
「それが、怖い?」
「わからない。でも――」
「でも?」
「壊されるなら、均くんに……均くんが、壊して!」
弱く微笑みながら、彼女は覚悟を滲ませた。
「岬ちゃん――」
「うん――きて!」
僕は自分の高まりの形を、彼女の最も熱い部分に、押し当てた。
![](/image/skin/separater2.gif)
![](/image/skin/separater2.gif)