この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第9章   僕  


「?」

 僕は不思議に思いながらも、それを拾い上げた。

「やるよ。そこに浜谷陸也についての、ある情報が記されている。イニシャルでHRと書かれたページだ」

「ある情報?」

「ヤツが、一定の目的の時にだけ使う、携帯の番号とマンションの住所」

「一定の目的とは……?」

「ハハ、キミは察しが悪いな。つまり、俺はあやか以外にも、何度かあの男に女をあてがっている――ということ」

「な、なんだって……」

「気持ちはわかるが、そう睨むなよ。どうせ俺にはもう、歯向かう気力もない」

 加賀見が肩を落としてそう話した時、それまで僕の後ろに隠れていた岬がはじめて前に出た。

「どうして、そんなものを……わたしに?」

「別に、気まぐれだろ。それを使おうが、捨てようが、どこかに売ろうがそれは自由にしてくれ」

「加賀見……さん」

「だが、忘れちまえるんなら、そうした方が賢明に違いない。さっきも言った通り、浜谷陸也は俺のようにいかないからな……」

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ