この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第1章  山本均 


「ん……ん……」

「ゆっくりでいいから、少しずつ――もっと――そう、あと少し」

 僕の言葉に促されるようにして、岬ちゃんはくっつけていた膝を離すと、内股を微かに震わせながら、じわりと両脚を開いていった。

 そうなると股間を隠すようにしている、彼女の手が邪魔だ。

「手を、どけて」

「……」

「さあ、早く!」

 僕が大きな声を出すと、肩をすくめた岬ちゃんが股の間の手をどかした。すると今度は恥ずかしさに耐えかねるように、同じ手を用い顔を覆った。

「……」

 露わとされたボックスショーツの股間を、僕は黙って注視する。ピンク色の布地が、はっきりと濡れているのを認めた。

「濡れてるね」

 わざと、ぼそりと言う。

 岬ちゃんは聞こえなかったとばかりに、反応を示さなかった。

「さあ――下の方も、いじめてあげようか」

「……」

「このバイブレーションを、下着の上から撫でつけて。優しくゆっくりと、何度でも何度でも」

「はっ……」

 言葉で描写した光景を思い浮かべたのか、焦がれたような吐息が彼女の口から漏れ出す。

 その音を耳にして、今度は僕自身がぞくりとする。そんな内面を悟られまいと表層を取り繕うからこそ、内側の奥底でマグマが噴き出しそうな熱量を感じていた。

「不思議と、いやらしい音に聴こえてこない? このバイブの振動がどんどんどんどん、岬ちゃんの大事なところに近づいてる――フフ、もうすぐソコまで」

 両手で視界を閉ざしている岬ちゃんに、あえてその状況を伝えた。

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ