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第16章 夏の日の思い出。

タイスケが
唐突にマイコとリュウを
海水浴旅行に誘ったのは
工場で働く
ヒロムが旅行当日に
法事が入っていたためだった


『まあ、ヒロムのおじいちゃんがさぁ…春先に亡くなって、今年の盆は初盆だから仕方ないよ…　でさ、旅行を一人分キャンセルするくらいなら、いつも弁当の差し入れをしてくれるマイちゃんを誘ったらって、ケンヤが言うもんでさ。　だから、ついでに旅行会社に交渉したらリュウの分はまだ保育園だからサービスしてくれることになったってわけなんだよ。』
タイスケは
マイコにそう
突然の誘いの真相を
教えてくれた


『そうね…。たまたま私もその旅行の日は、コンビニのパートも入っていないから、お世話になろうかしら。　ﾔﾀﾞｧ！　ｳﾌｯ！水着どうしようかしら…ｳﾌｯ！』
マイコも久しぶりの海に
思わず
微笑みを浮かべた。