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プロポーズ体験売り出します
第3章 最低一つは売れるはずの商品作り


 翌朝、さらに驚くことがあった。

仕事開始の10分前にパソコンをたちあげホームページを確認すると、
なんと予約が2件も入っていた。
1件は水神さんだと見当はついたけど、じゃあもう一人は誰なんだよ?と
すぐに予約表を開いた。
すると水神さんは三番手に落ちていて、二番手は知らない誰かだった。
予約を受け付けた時間を確認すると40分ほど水神さんの方が遅かった。
水神さんは夜中の11時55分。二番手さんは11時15分に申し込みを済ませていた。

「水神さん、ついてないなぁ」

窓の下、人通りのほとんどない裏道に向かって言葉を投げかけると、
丈の長いスカートを足元でなびかせながら歩いてきた
水神さんの姿が見えた。






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