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第31章 怖い女

その頃


表参道wreath本社・・・・。



水沢side



私は受付に居た白石に声を掛け・・・・。


「ねぇ、茂木香菜何処行ったか分からないッ？？？香菜見なかったッ？？？？」


そう言った・・・・。


白石は一瞬考え込み・・・・。


「さっき立て込んでしまい・・・一瞬だけ席を空けたのでそのとき出て行ったのかな・・・・私は見ていないんです・・・・」


携帯を握りしめビルのエントランスに向かい相田にラインを送る・・・・。


『早く戻って、香菜は外に行ったかもしれない。オフィスにも居ないし何処にも居ない』


送信すると直ぐに電話が鳴って・・・・。


電話に出ると・・・・。


『水沢先輩？俺等が居ない間にさーちゃんが来たりしてなかったですか？』


電話は宮本君。


さーちゃん・・・やっぱ彼女だったんだ・・・・。


2年前の花火大会・・・。


彼女も誘ったけど彼女は子供が居るから行けるかは分からないと言われた。


その日・・・・。


香菜は旦那と喧嘩をしたと言ってマンションで飲めないお酒をかなり飲んで眠ってしまっていたの。