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あなたからは逃げられない
第7章 突然の内定?!

履歴書を出して2日後
私は面接会場と書かれた紙をもとに電車を降りて歩いて向かっていた。
スマホのナビに住所を入れて歩く。
最近の面接ではどうせ落ちるという勝手な決めつけにより会社のホームページすら確認するのをやめた。
落ちてバイトで食いつなぐしかないと思っているから。
【目的地に到着しました】
ナビの声に私はスマホを切り目の前のビルを見た。
数メートル先には同じクラスの女の子か私を呼んでいる。
けどそれ以上進むことが出来ない...
いやいやここはありえない。
なんて会社に応募してしまったんだろう…
私は急にお腹が痛くなったという理由で面接を辞退しようかと考えていると後ろから懐かしい声が聞こえた。
『葉月。ここで何をしてるんだい?』
その声の持ち主は父だった。
「パパ...」
『元気だったかね?リクルートスーツに身を纏っているということは面接か?そんなもの必要ないだろう。』
高いスーツを着こなした父はすごくカッコイイ。
自分の父親だけどその辺のお父さんに比べたら、いや比べようがないほどにカッコイイと娘の私でも思う。
『うーん。でもここなら葉月を働かせても私も安心だ。』

