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あなたからは逃げられない
第7章 突然の内定?!

父と会話をしているとさらに思い知ることになる。
どうしてこんなところに履歴書を提出してしまったのかと自分が嫌になる...
「それじゃぁ、パパ...」
「会長お待ちしておりました。」
『やぁ、龍輝。わざわざ来てもらって悪かったな。』
父の前から去ろうとした時に聞こえた彼の声に動くことが出来なくなってしまった。
『そうだ、紹介しておこう。娘の葉月だ。』
父は普通に紹介しているだけなのになぜかドキドキしている私。
「はじめまして霧島貿易の霧島龍輝です。」
ビジネススマイルなのだろう。笑顔で挨拶をしてくる彼を私は引きつった笑顔で見た。
「は、はじめまして…小鳥遊葉月です。」
もうこの場から立ち去りたい。そう思っているのにそれを阻止された...
『ところで葉月はこんなところで何をしているんだ?』
父に聞かれたからには答えないといけない。私は正直にここに面接に来たことを伝えた。
『そうだったのか。ここなら安心だな。』
「そうでしたか。では会長は私と中へ。
葉月さん。健闘を祈ります。」
二人は仲良さそうに会社へと入っていく。
私はそんな二人を見送り面接会場へと向かうことにした。

