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あなたからは逃げられない
第8章 珍しいクリスマス

『ごゆっくりどうぞ。何かありましたらベルでお呼びください。』
支配人と女の人は直ぐにいなくなり部屋には私たちだけになっていた。
「コースにしたからそれ以外で食いたいものあったら頼め。
ごま団子は最後だからな。」
!!!!
どうしてそれを?!と言いたくなったのを我慢した。
多分この話も父から聞いているのだろう。
昔ごま団子がどうしても食べたくて2つも頼み食べるとほかのものが食べられなかった話…
「うん…そうします。」
「やけに素直だな。ここ来たことあるか?」
ホテルの中にある中華には来たことあったけれどここには来たことなく初めてだった。
そのことを伝えると彼は凄くホッとした表情をして良かった。と言った。
「プレゼントは部屋で渡す。たくさん食え。」
「え?プレゼント…??このお店だけで十分なのに。」
さっき一瞬メニューを見たけど結構なお値段だった。
自分では出せないからそっと閉じたけど...
私達はくだらない話をしながら料理を堪能した。
龍輝さんはカードで会計を済ませて部屋に行こうと手を繋ぎ歩き始めた。
フカフカの絨毯が敷かれた廊下を歩きある部屋の前で立ち止まった。

