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あなたからは逃げられない
第8章 珍しいクリスマス

想像していたのはイタリアンとかフレンチだった。
けどそれは違って中華だった。
イタリアンやフレンチも好きだけど中華が大好きな私は少しだけテンションがあがった。
「好きだろ?!」
「知ってたの?」
龍輝さんはどこから情報を仕入れたのか分からないけど私が好きな中華を予約してくれていた。
「会長とちょっと話した時に聞いた。」
「な、何を…話したの?」
確かに私も弟も中華が好きでよく食べに行っていた。
ここ数年は行っていないけど昔からよく行っていたことはちゃんと覚えている。
「いや、昔話をしながら聞いただけ。」
「そ、そうなんだ。」
彼は私の腰に手を添えてお店の中へと入っていく。
入ってすぐ出迎えてくれたのはスーツ姿の男性でネームには支配人と書かれていた。
その後ろには背の高いスレンダー美女でチャイナドレス。
際どいところくらいまでスリットが入っており目のやり場に困る程…
『霧島様、お待ちしておりました。
奥の個室を御用意しておりますのでどうぞご案内致します。』
龍輝さんはまだ私の腰に手を当てたまま歩いていく。
後ろからチャイナドレスの女の人もついてきていた。

