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あなたからは逃げられない
第10章 初体験でクタクタ



指が入っていた時とは考えられない質量のものが私の中へと入ってくる。
痛くて声を出したくなったけど彼を受け入れるための試練だと思って耐える。


「んっ!!」

「痛いか?」

「うん…でも続け…て!!」


ギシギシと音が鳴ってもおかしくないくらい私の入口をこじ開けて侵入してくるモノは大きい。
想像していたよりも大きくて...


「きっつ…やべ、めっちゃ気持ちいいっ、ぅっ!」

「んっ!痛いっ!」


悪いと謝りながらも一気に入れることはせずにゆっくりゆっくりと私のペースに合わせてくれている。


「これ以上!無理っ!!」

「え?まだ半分も入ってねぇけど??」


私は首を横に振りもうギブアップと言いたかったけど彼の為にもそして自分のためにも耐えることにした。

ゆっくり腰を進める彼が私の頬にキスをした。


「痛いよな。もう辞めるか?」

「ううん…!辞めないっ!」

「でも泣いてる。泣いてまでヤリたくねぇよ…」



どうやら無意識のうちに泣いていたらしい。
泣いている私を見て龍輝さんは痛みで泣いていると思ったのだろう。
私も痛みからなのかと思っていたけどそれは違っていたんだ。



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