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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ




連れてこられたのは近くにあったオシャレなカフェだった。
二人と店員さんに声をかけた龍輝さんはまっすぐテラスへと向かった。
この寒い時期にテラスなんかにいる人はいない。中でもよかったのにと言いたいところだけど今は二人で話したいからよかった。


「本当は気になってんだろ。」

「そんなこと!!...あるけど…」


やっぱりなと笑いながら私を見て店員さんにホットココアとベリーのパンケーキを頼んだ。
私もホットコーヒーとお腹が空いたからホットサンドを注文。


「あ、もう会計しといて。」

龍輝さんが店員さんにカードを渡すと店員さんは頬を赤らめ去って行った。


「あとでもいいじゃない。私がケーキ追加したらどうするの?」

「その時にまた支払いする。またトイレ行ってる間に払われたら困るから。」



かなり根に持つタイプみたいで…
私は素直にごちそうさまですと伝えておいた。


どんな話をしていたのか気になって仕方ないのに彼はいつも通り。聞いてみたいけど反対されたから別れたいなんて言われたらショックを受けてしまうから聞けないでいる。


すると思ってもいない言葉が私の耳に届いた。耳を疑った。



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