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あなたからは逃げられない
第2章 捕えられた私

「それは拒否できますか?」
多分出来ないだろうと思いながらも一応龍輝さんに聞いてみると少し寂しそうな顔で…
「出来る…がして欲しくはないな。」
「龍輝さんが私なんかに
好意を持ってくださることが信じられません。」
私は一応事故の相手だ。
それがたまたま父の会社のグループの社長だった
それだけなのに...
「悪いようにはしない。
葉月のためなら何でもする。
だから俺の女になれ。」
もう命令だから、ここは分かりました。って言わないと帰らせてもらえない気がした。
「分かりました。
では1ヶ月の間に私が龍輝さんのことを、ちゃんと好きになれたらこのままお付き合いで、なれなかった場合は解消して貰えますよね?」
分かったと言った途端、龍輝さんの顔はパァーっと明るくなった。
「それでいい。
1ヶ月でお前を落としてみせるよ。
覚悟しろよ葉月。」
龍輝さんがそう言ってすぐ私は彼に抱きしめられた。
力いっぱいギューッとされたから苦しかったけ彼なりの愛情表現なのかもしれない。
私は車を降りようと龍輝さんから離れドアノブに手をかけると隣からさらに衝撃的な言葉が降りかかる。

