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あなたからは逃げられない
第2章 捕えられた私



「おい、大河原。
このまま俺のマンションへ行け。」

「ちょっと!私は泊まるなんて言ってない。」


そう、明日は朝からのんびりしてハーバリウムを作って出品しないといけないのに。

私が泊まらないと意見を言うと次に言い出したのはこうだった。


「そうか。ならば俺がここに泊まる。」

え?馬鹿なのこの人。明日は仕事なはず...
だったら自分の家でゆっくり休んで欲しい。

なのにこんなに1LDKのアパートなんかに泊まると休めるものも休めれない。


「龍輝さんは明日もお仕事ですよね?私はハーバリウム作りがあるんです。

明日もお仕事ならお家でゆっくり休んでください。
こんな狭いアパートにあなたを泊まらせる訳にはいけないと思うので…」


よし。これで諦めてくれると思った私が馬鹿だった。


「仕事だが今は恋人だ。
恋人なら泊まることくらいおかしくないだろう。

そんなにここに泊らせたくないなら葉月が荷物を持ってこい。
俺のマンションに行く。

ハーバリウム?!のものはこちらで用意する。

着替えとかだけ用意してこい。10分だけ待つ。」

それだけ言って私を車から降ろしてアパートに進むように言ってきた。



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