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あなたからは逃げられない
第13章 反抗期の弟の本音




私と陽介が話しながらリビングに入ってきたのをママが見て泣いたいた。
その後ろから龍輝さんが見守るように歩いてくれていた。


『今日はイタリアンのにしましょう!』

ママが言った一言でお手伝いさんが慌ただしく動き始める。
多分これから準備を始めるのだと思う…



パパと龍輝さんはまたお酒を飲み始めた。
私と陽介はダイニングに座りケーキと紅茶を飲む。

あ、そうだ。今この和やかの雰囲気の時に言うしかないと思った私はパパをダイニングの方に呼び持ってきていた通帳を取りに部屋に戻った。


何をどう話せばいいのか緊張してよく分からなかったけど近くに龍輝さんがいてくれると分かるだけで何故か大丈夫だと思うことが出来話を切り出した。


「パパ、ママ。これ。」

私はこれまでの約二年間の家賃と仕送りなどを全て通帳に入れて置いた。

ママは私が差し出した通帳を見て驚きを隠せない様子。
パパはこれは何だ?と私に問いかけてくる。



「一人暮らしを始めてからの家賃や仕送りを使わなかったの。家賃も生活費もバイトでどうにかしていたの。

余裕のある生活とは言えなかったけど楽しく短大生活を送れたと思ってる。」






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