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あなたからは逃げられない
第13章 反抗期の弟の本音

「あんなキッパリ言っている葉月はかっこよかった。」
ドライヤーの音で少しかき消されていたけど龍輝さんがそう言ってくれたのは聞き取ることができた。
「パパとママはショックだったかな?
いつまで経っても心配掛けてしまうって思うけど...」
学生ならば学生らしく親の援助をもらって学業に専念するのがいいんだと思ったけど私の中の意地でもあったから…
ドライヤーが終わりブラッシングしてくれる彼はミラーに写っているけどニコニコしながらしている。
「いや、会長は嬉しかったんじゃないか?
我が子が自立できているって分かれて。」
そうならいいなぁと思いながらベッドに腰掛けると龍輝さんが布団を捲ってくれた。
ぽんぽんと叩く場所に横になると自然に布団に入る。
「今日楽しかったか?」
「うん。同級生とも久々に会えたり陽介とも仲直り?出来たし。」
「よかったな。俺は久しぶりに会えて嬉しい。」
「お仕事お疲れ様。
ってか挨拶するんなら教えてよ!」
ビックリさせたかったからと笑いながらチュッチュッと額や頬にキスの雨を降らせる。
そして唇に触れたあと龍輝さんの舌が私の舌を捕まえて離してくれない。

