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あなたからは逃げられない
第14章 久々の彼のぬくもり

みんなで朝食を頂く。
龍輝さんの作ったオムレツはふわふわでコンソメスープも濃くなく薄くなくおいしい。
ヨーグルトにはジャムがトッピングされていて焼いたトーストはどこのパンなのかすごく美味しかった。
『あら、龍輝くんは料理上手なのね。』
「いえいえ、大したものは作れませんが…」
ママと龍輝さんの会話を聞いていた陽介は私にこっそり言った。
『料理上手のテクニシャンってやばくない?!』
ご飯の時に言うことじゃないと思い陽介を睨むとごめんと小さな声が聞こえてきた。
お昼過ぎまで実家で過ごしそれから龍輝さんとそれぞれの車でアパートに戻ることになった。
龍輝さんはマンションに戻らずに私のアパートに寄ると言ってアパートの下で待ち合わせをした。
私がいないのにSPの人はアパートの近くにいるみたいだった。
部屋に上がってもらい持って帰った荷物を片付けていると龍輝さんはいつマンションに来るんだ?と…
「ここにあるものは要らないでしょ?いるものを少しずつ運んで卒業したらそっちに住めるようにしようかと思ってる。
それまでもそっちに泊まったりしていい?」
「当たり前だろ。今日も泊まるか?」

