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あなたからは逃げられない
第14章 久々の彼のぬくもり

「そんなの分からないけど…」
『どうすればあんなになるのか教えてもらいたい。』
「上手いかなんて知らない。だって…龍輝さんしか知らないもん。」
『え?姉貴って龍輝さんとやるまで処女だったの?』
「悪い...?」
『いや、悪くないけど…
やっぱり俺はテクニックがないんだろうなぁ…』
陽介に彼女がいるのは知っている。
でもあからさまに彼女との経験があると聞くのはすごく生々しい話しだよ…
「上手いかどうかは分からないし、テクニックなんて分からないけど…」
『昨日の姉貴の感じだとすげぇんだろうな。今度聞いてみよう。』
昨日の夜の事情を弟に聞かれていたと思うと情けなくなってくる。もう実家では絶対しないと決めた。
洗面室から逃げるようにリビングに向かうとパパとママは二人で仲良くテレビを見ている。
「顔洗ったか?」
龍輝さんに聞かれたからうん。と答えると額にチュッとキスされた。
『きゃっ!!パパ見た?葉月がキスされてる!!』
ママのテンションがあがるとパパは俺もしようか?なんてふざけている。
そんな親と姉のカップルを見た陽介は呆れていてため息をついた。
陽介ごめんね。

