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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備

夜遅くまで手伝ってくれている2人にデリバリーを取ろうとすると同時にインターホンがなると画面に彼の姿が。
『あれ!!はーちゃん彼来たんじゃない?
奈々ちゃん帰ろ!!』
「ううん。居てよ。ご飯デリバリーするから!
ちょっと待ってて。」
玄関に行きドアを開けるとニコッと笑う龍輝さんに私も笑顔になる。
「飯食った?」
「龍輝さんごめんね、今奈々と理央が引越しの準備手伝ってくれているの。だからデリバリー頼もうかと思ってて…」
彼は部屋を少し見たかと思うとデリバリーはしなくていいから待っとけと言ってまた部屋から居なくなった。
出ていく時に私の頭をポンポンと触り出ていくのを奈々に見られていたみたいで奈々は壁にもたれて『あー!アッツ!!』と茶化してきた。
えへへと誤魔化したつもりだったのに奈々には通用しない!
『あんなイケメンに頭ポンポンなんてもう悶え死ぬ…』
奈々はそう言いながらまた片付けを手伝ってくれた。
理央ももうすぐ彼と同棲を始めるから忙しいはずなのに文句を言わない。
このふたりがいてくれて良かったと思いながらまた部屋を片付ける。30分くらいしてからだろうかまた玄関が開き私の名前が呼ばれた。

