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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備

「葉月ー。ちょっとこっち来て。」
龍輝さんが戻ってきたみたいで私は玄関に向かう。
すると彼は手に持っていた袋を私に渡し俺は帰るから、また連絡する。と言ってチュッとキスをして帰って行った。
渡された紙袋は少し離れたところにある某有名な和食屋さんの名前が印刷されていた。
中からはすごくいい匂いがする。
中身は鰻だった。
うな重でそれも鰻がたくさんのっている。
『え?何すごい高そうなうなぎじゃん!』
「龍輝さんがくれたの。みんなで食べようよ。」
『いいよ!悪いし…もう遅いし奈々ちゃん帰ろっか。』
「いやいや、もう龍輝さん帰ったしこれこんなにあっても私食べられないから食べて帰ってよ。」
こんな高級うな重が3つあっても食べられないから食べてもらうことにして片付けを中断し差し入れさしてもらったうな重を食べた。
奈々の近況報告を受けながら理央にアドバイスをもらったりと友人達と学生だから出来る今しかないことを話で盛り上がることが出来た。
もう少しで短大を卒業し社会人として別々になることを考えるとなんだか寂しい気分だった。
でも卒業しても会おうねと約束しみんなで手を組み誓いあった。

