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あなたからは逃げられない
第17章 やめて、許して...

龍輝さんに探しておいてと頼まれたのは龍輝さんのお父さんが社長だった時の資料らしい。
「多分もうかなり前だから見つかんねぇかもしれないけど探してあったら置いといて。」と頼まれてしまった。
見つからないかもと言われるとどうにかしてでも探したくなる。ムキになるのが私のダメな所なんだけど…
これといってすることは無いし。
そんなことを思いながら資料室に到着。
一応社外秘の資料もこの資料室の一角の金庫にあるみたいでオートロックでドアの鍵が閉まってしまう。
資料室の内側にあったドアフックを挟み中へ入り電気をつける。
龍輝さんの教えなのか資料は全て綺麗に整えられていて箱に入れられている。その箱にはちゃんと日付、部署、中身の記載がされている。オマケに保管管理確認者の名前まである。
「なんだ、意外に早く見つけられるかも。」
そんな独り言を言いながら資料室を奥へと進んでいく。
途中見つけた箱には龍輝さんの名前があったりしてそれが楽しかった。
だからガチャっとドアがしまった音は完全に聞き逃していた。
奥の方が古い資料がたくさんあるみたいでこの辺かなぁしゃがんで探していると後ろに気配を感じた。
ゴンッ!!!!

