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あなたからは逃げられない
第17章 やめて、許して...

ゴンッと衝撃を受けてからどうなったか覚えていない。
でも確実に今私は拘束されているのがわかる。
場所はさっきの資料室の一角だろう。ダンボールがたくさんあるから間違いない。
どうにか解けないか動いてみるけど手がかなり痛い。
後ろ手に縛られているから覗き込んでみるとどうやら結束バンドで止められているみたい。
諦めようとした時スーツのポケットの携帯が着信を知らせてくれた。けど残念なことにこの手では電話に出ること自体無理だ…
下を向きここからどうしようか考えていると私の前に二人の気配がした。そっと頭をあげるとそこに居たのはやっぱり...
「藤堂さん。」
『ちょっと乱暴なことしちゃったけど許して』
そしてラックの後ろから出てきたのは見たことない男の人だった。それもかなり大柄の...
「離してください。こんなことして何になるの!」
『さぁ?あなたが犯されたら社長はどんな感じになるのかな。と思って。ほかの男とヤッた女なんていらないって捨てられるのが見たいの。』
一瞬にして全身の血の気が引くのが分かった。
嫌だ!こんな人にやられてしまうなんてもう無理...
龍輝さん助けて...

