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あなたからは逃げられない
第18章 ふたりへの制裁は...

『では、そこに2人とも座ってください。』
松井さんに促され男は床に正座したが藤堂さんは私たちと向かい合うようにソファーに座った。
『藤堂さん、座る場所が違いませんか?』
『何よ!私は女の子なの。床なんか座れないわよ。』
松井さんにも突っかかる藤堂さんを静かにみているといきなり龍輝さんが立ち上がり藤堂さんの前に行くとソファーから引きずり下ろし床に投げつけるように降ろした。
『何するんですか?!』
「修二が…松井が言ったの聞こえなかったか?」
『社長が社員にこんなことしていいんですか?』
「お前がうちの社員なら問題かもな。
でも生憎お前はもううちの社員じゃない。」
『私はまだ入社したばかりですよ?』
龍輝さんにも食ってかかる藤堂さんの声はヒートアップしているからかだんだん大きくなってくる。
さっきの男は黙ったまま下を向いているだけだった。
そんな中でも私が不安にならないようにずっと手を繋がいでくれている龍輝さん。
二人の言い合いが社長室に響いている時ドアが開いてひとりの男性が中に入ってきた。
『大きな声で。外まで聞こえていますが?』
龍輝さんや松井さんみたいに高身長なイケメンだった。

