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あなたからは逃げられない
第2章 捕えられた私

「いつからって...
1時間近く風呂に入ってて音もしないし。
酒飲んでんだから溺れてたら大変だろ。」
このジェットバスの刺激と保たれているお湯の温度に私は寝てしまっていたんだ。
「も、もぅ!大丈夫です!」
焦ってどもってしまうと龍輝さんは笑いながらもう寝るなよ。と言ってお風呂から出ていってしまった。
龍輝さんの言う通りまた寝たらダメだからジェットバスのスイッチを切り、ふかふかの真っ白なバスタオルで拭きあげ持ってきていた部屋着に着替えた。
化粧水をつけている時に思った。
あ、スッピンじゃん!やばい!と思ったのに、なぜか焦りはしなかった。
何故ならばさっきお風呂場で見られているから…
諦めてスキンケアを行いドライヤーを借りて髪を乾かす。
髪の美容液も付けて完璧だ。
ケア用品をバッグに戻してからリビングへ。
戻ってきた私に気付いて龍輝さんがソファから立ち上がって私の前に来た。
そしてスっと私を抱きしめたあと背中に手を入れ「よし。」と言った。
温もっていなかったら...って話は嘘じゃなかったんだ。冗談かと思っていたのに...
龍輝さんは私の前に水のペットボトルを置いて風呂入ってくると言いリビングから出て行った。

