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あなたからは逃げられない
第22章 あなたと二人で...

研修を終えて私は日々忙しく動き回っている。
それも隣にいる男は私に仕事をさせまいと何かしら簡単なことしか言わないから私は一度ブチ切れしてやった。
「あのさ、私もここの社員で仕事してお給料もらってるの!こんな仕事しかさせてもらえないなら辞める!」
まー、これを秘書控え室で大声で言ったものだから先輩達には丸聞こえだった。くすくす笑っている人もいれば青ざめている人もいた。
1番は爆笑しだした松井さんだった。
『社長、葉月さんににげられてしまいますよ?』
「あ"?!そんなことさせるわけねぇだろ」
『でしたら葉月さんの要望に応えてあげてください。』
松井さんが静かに言い返すと龍輝さんの顔はさらに鬼みたいな顔になっていた。そして私のところに来て来いと手を掴まれたので振り払って一言だけ言った。
「仕事ちゃんとさせてもらえるなら。」
一瞬驚いた顔をしたけどすぐに笑って頷くと周りからえ?笑ってるよ…とヒソヒソ声が聞こえてくる。
よし!これだけたくさんの人がいる中で約束させたから大丈夫だろうと思って社長室へと一緒に向かうと入った途端鍵をかけられ壁に押し付けられてしまい身動きが取れなくなってしまった。

