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あなたからは逃げられない
第4章 気持ちを込めたお料理

まだ料理の途中なのに邪魔をしてくる龍輝さんに私は少しとまどう。
「あの、まだ途中なの。もうちょっと待ってて。」
「明日どこか行きたいところないか?」
「明日?!」
「あぁ。明日休む。葉月、明日も休みだろ?」
確かに今日は土曜だから明日も休みだ。
けどせっかくの休みならゆっくりして欲しい。
「私は特にないかな。」
「そうか。なら行きたいところがある。」
龍輝さんは私もそこに連れて行こうとしているみたい。でも着替えは今日までの物しかないから家に帰らないと行けない。
「でも明日の服もないし...」
「心配すんな。買いに行く。明日は一日買い物に付き合ってもらう。」
彼は何か買いたいものがあるのだろう。
それに付き合えるのか何か不安になってきたっ…
「もうすぐ出来そうだけど少し早いけど食べる?」
時計を見ると言われた時間より15分ほど早いけれどダイニングテーブルへと並べていると龍輝さんは嬉しそうに笑って腹減ったと言った。
「美味しいかどうか分からないけど...」
「和食久々だから楽しみだ。」
全て並べ終えるとあとは飲み物。
お茶にするかお酒にするか聞いてみる。

