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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介

『自己紹介してなかったね!この店のオーナーの羽山瞬です。困ったことがあったらいつでも来てね。
あと龍のことよろしくね。』
羽山瞬(はやましゅん)さんはこのお店のオーナーさんだったんだ。年は龍輝さんと同じ年で高校からのお友達らしい。
しばらくここに居るとお店も混雑する時間になってきたのだろう。個室をノックし一人の女性が顔を出す。
『あれ龍?あんたまた来たの?』
入ってきた女の人は私に気付いて申し訳ございません。も頭を下げてきた。
「いえ…大丈夫です。」
慌てて謝ってきた女性はすごく可愛らしい人だった。ボブが良く似合う明るいお姉さん。
『杏奈大丈夫だよ。龍の彼女だって。』
瞬さんの言葉に杏奈さんという女性は目を開いて私の前にやってきた。そして手を握って…
『あなたが事故の?
龍に何かされたら私に言ってきてね。
倍返しで私が仕返ししてあげるからね!』
龍輝さんはどこまでベラベラも喋っていたんだろう。
私は杏奈さんに圧倒されて「は、はい!」としか言えなかった。
どうやら杏奈さんは瞬さんの奥さんで子供三人いると教えてくれた。高校の同級生で大学を出てすぐ結婚し10年だと教えてくれた。

