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蝶々と甘い蜜。
第9章 限界
「結衣姉は一人っ子で、小さいけど社長をやっていたお父さんと専業主婦のお母さん、いつも家には綺麗なバラが咲いていて、理想の家族だった。サッカーボールでおってしまったりしても怒らない優しいおばさん、豪快に笑うおじさんが大好きで、よく結衣姉のところでご飯食べてたんだ。うちは親がよく喧嘩してたから…」
「そうなんだ……」
「だけどおじさんが事業に失敗して…おばさんも鬱になってしまって……結衣姉も高校を中退して働いてた。俺も手伝いたかったけど、親の離婚で離ればなれになったから何もできなかった…」
「福田さん……」
福田さんの悔しさが強く握ったこぶしから伝わってくる。
当時は福田さんもまだ子供で、してあげれることは何もなかったのだろう。
「……おじさんがギャンブルに手を出しちゃって…お金がどうしても追いつかなくて、身体を売って…そこで三島さんに出会ったらしい。」
私は、結衣さんの家庭に比べたら一般家庭だけど
いわゆる普通の家庭で、お金持ちでもなかったが貧乏でもなく
平凡な人生で。
三島に出会ってからは変わってしまったが
結衣さんに比べたら苦労はないと思う。
「そうなんだ……」
「だけどおじさんが事業に失敗して…おばさんも鬱になってしまって……結衣姉も高校を中退して働いてた。俺も手伝いたかったけど、親の離婚で離ればなれになったから何もできなかった…」
「福田さん……」
福田さんの悔しさが強く握ったこぶしから伝わってくる。
当時は福田さんもまだ子供で、してあげれることは何もなかったのだろう。
「……おじさんがギャンブルに手を出しちゃって…お金がどうしても追いつかなくて、身体を売って…そこで三島さんに出会ったらしい。」
私は、結衣さんの家庭に比べたら一般家庭だけど
いわゆる普通の家庭で、お金持ちでもなかったが貧乏でもなく
平凡な人生で。
三島に出会ってからは変わってしまったが
結衣さんに比べたら苦労はないと思う。