この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ソレは、そっと降り積もる・・・。
第11章 初恋の暴走
絶頂を与え続けた彼女は、虚ろな目をして肩で息をしている。そんな彼女に囁いた。
「はは、訊こえていないか・・・」
「もっ、・・・・・・許し・・・・・・・・・っ」
うわ言のように口にする彼女の髪を撫でる。
「風呂に入れてやるから。もう少し・・・付き合え。」
彼女の身体が限界なのは、判っていたしかし後れ馳せながらの〝初恋〟に浮かれていたのだ。浮かれるなと、言う方が無理なのだ。
本当にこんなにも胸焦がれたことなどない。どれだけ貪っても満たされない。
まるで〝思春期〟の子どもだ。〝本気の恋〟がこんなにも自分の知らない自分と出逢うものかと・・・驚いている。
彼女を見れば触れたくなり。触れたらその次が欲しくなり。その次を貰えたら・・・・・・貪り尽くしたくなる。
身体を抱き起こしてその辺にある布を彼女に掛けて部屋を出る。