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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第39章 ソレは、〝黒髪の乙女〟・・・ 前
世継ぎとなる3人の王子は、病に倒れ亡くなり。唯一残された王女も疫病に倒れていた。
私を助けてくれた王さまが愛するモノたちが苦しんでいた。私は、どうしても助けたかった。
たとえ、私の求める想いを返してくれなくても・・・
》》 *
『私を呼んだのは、あなた?』
『異国の少女よ。なぜ我の望む神力を持っているのだ。』
『私が祖国で生け贄に選ばれた神子だからでは?』
『そうか。祖国の神には、申し訳ないが・・・我の贄になれ。』
『ずいぶんと傲慢ね。神さまは、みんな身勝手なのかしら。』
『これは・・・手厳しい。しかし我の贄になるのならそなたの願いを叶えよう。』
『それは、どこまで?』
『そなたが望む、全てを。』
『いいでしょう。それでは、交渉をしましょう。』
世界とは、愛する人が居る場所のこと。。。