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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第2章 一般人からセレブへ
「綺麗な名前だな。俺に相応しい。」
「私は、行くなんて言ってません!!」
勝手に話しを進めていく男に文句を言った。
「いいや、連れて行く。明日には、出発だ。」
「えっ!私の家族はっ・・・」
「話しをしに行ったが理解を得られなかった。まぁ、そのうち子どもでも出来れば受け入れてくれるだろう。」
「〝子ども〟?なにを勝手なこ・・・・・・っ!!?」
アゴを掴まれてキスをされた。
「君の黙らせ方は、心得た。」
「っ・・・・・・」
ことあるごとに男にキスをされて有耶無耶にされてしまい自分の意見を言える時間がなくなっていった。
こうして〝話し合い〟ではなく〝決定事項〟の説明がされたのだった。
》 》 *
貧乏な暮らしから抜け出したかった。しかし家族を捨てたい訳じゃなかった。