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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第2章 一般人からセレブへ
自分で言うのもなんだが見合い話しなら数多とあったしどれも蹴ってきた。王さまのお供で夜会に行けば声を掛けられないことの方が珍しい。
そんなまぁ、自他共に認める俺が結婚を口にしたことなど1度もなかったのだから王さまとて驚くのは、無理もない。正直自分でもこんな選択肢が内に潜んでいるなど知る由もなかったのだ。
「そうか・・・おめでとう。」
「ありがとうございます。」
「それで。どこの令嬢だ?お前ほどの奴を射止めたのだきっと変わり者だろう。」
「なにを仰るのです王さま。我が妻になる婚約者殿は、恥じらいがあって少々パニック体質な可愛らしい女子ですよ。」
彼女のそのままの姿を伝えた。
「はは、そうか。そんなに夢中か。しかしお前の両親は、許さないだろう。急に結婚相手を連れて来たら・・・」
「そこで王さまにお口添え頂けないかと・・・思いまして。」