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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第3章 〝偽装結婚〟・・・?
「ただいま、婚約者殿。」
「っ?!!」
目覚めると目の前に男の顔があって驚いて顔を上げた。
「痛・・・・・・ッ」
「全く、石頭だな。」
「すみ、ません・・・」
彼の額とぶつかって痛みが走った。額を押さえてベッドに頭を落とした。
「なにをしていた。1日。」
「なにも、してません。」
「なんだ。まだ、体調が戻らないのか?」
「判っているのなら来ないで下さい。」
ため息をついて寝返りを打ち彼に背を向ける。
「それは、出来ないな。」
「どうしてですか。ここは、私の部屋で・・・・・・っちょっと。」
「どうした?続きを、話せ。」
「手、放し・・・ッん!」
軽々と片手で後ろ手に拘束されて身体をもう片方の手で撫で回される。勝手に身体が震えだして声が上手く出なくなる。