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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第22章 マリーゴールドは、静かに・・・
「どう、されましたか?」
「ジュリアスさまのお話し方は、まるで〝外交交渉〟のようだな・・・と思っただけです。」
予想通りの答えを受け流す。
「それは・・すまない。」
「いいえ。謝って頂きたいのでは、ないのです。ただ・・・結局は、一方通行なのだと・・・思い知らされてどうしようかなと。」
判っていた答えだ。1人を決めてこなかった方が急に国王に逢わせる程の相手を連れて帰ってき来た。
そんな間に割ってなど入れなのだと。だから小細工を労したが亀裂を入れるにも至らなかった。本当に惨めだ。
「ジュリアスさま・・・私も言っておきますわ。婚約を解消する気など微塵もありません。」
それは、面と向かっての宣戦布告・・・とでも言えただろうか。
「進んで〝愛のない結婚をする〟と言うのですか?」