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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第24章 チューベローズ
「っ・・・」
目が覚めるとベッドの上だった。あまり記憶がない。
「どこ、だ・・・ここは。」
親が決め彼女に危害を加えた女と話し合う為に訪れた伯爵家のどこかの部屋だろうか・・・それくらいは、判った。
「ジュリアスさまっ!!」
「・・・っ、ロイ?」
ドアを乱暴に開けて入って来たのは、居るハズのない自分の執事だった。
「ああ、よかった。お怪我は?」
「ない。・・・それよりも、どうしてお前が?」
「お迎えに上がりました。さぁ、参りましょう。」
「あ、ああ・・・・・・」
呼んでも居ないのにやって来た執事に質問をしたかったのだがいまの状況が判らずとりあえずは、従うことにした。
「お帰りですか、ジュリアスさま。」
「ああ、帰らせてもらう。」
部屋を出ると見張りのようにミエリアの執事が居た。