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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第34章 肉欲の誓い
「今の王さまは、世間知らずなのよ。貴族たちが、重臣たちがどうやって今の地位を手に入れたのか知らないのよ。
私は、家を守るためにやったに過ぎないわ。親衛隊に捕らわれるいわれはないわ。捕らえるのなら親衛隊長をたぶらかす女を捕らえるべきよ。」
「ミエリアさま・・・反省の弁も述べて頂けませんか・・・。」
「なぜ、〝反省〟などしなくてはいけないの?〝みんな〟していることなのに。」
さも問い掛けが不可思議だと言う顔をした。
「では、参りましょうか。」
「ミエリアッ!!」
「お義兄さま。ご心配なく、すぐに疑いは・・・晴れますから。」
「待ってくれ。お前は、なにも悪くない。親衛隊副隊長・ジェイド殿。全ては、俺がやったことだ。
〝黒髪の乙女〟を襲ったのも全て俺が義妹を思うばかりにやったことだ。連れて行くのなら、俺にしてくれ。」