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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第8章 国の仕来り
「今さら、隠しても遅い。」
「は、はい゛っ。」
確かに彼の言うとおりだ。王妃さまは、全てお見通しでからかっていたのだ。
そんなことにも気が付かないなんて恥ずかしい。
「帰りは、帰りで思い出してたのか?」
「ち、違い・・・・・・まっ!!ん゛~~」
答え終わる前に唇を奪われた。
「全く・・・だから、〝厄介〟だと言うのに。」
「っ・・・〝厄介〟っていつも言いますね。私がそんなに〝厄介〟ですか・・・?」
愛のあるプロポーズではないし。なんだか済《ナ》し崩し的に肌を重ねているような気さえするし・・・結婚しても〝お飾り〟だと知ってしまったしそう考えると熱を帯びる身体とは、裏腹に心が冷えていく。
「ああ、〝厄介〟だ。
(女に溺れたことのない俺を引きずり込みやがって・・・・・・)」
「すみません・・・っ」