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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第9章 夫婦になる前に営みを・・・
しかも残念なことに1人息子だ。親の期待は、大きかった。
そんな中で俺は、世渡りを覚えた。努力しなくとも勉強が出来たことが幸いして〝身一つで生きていける〟ようにと騎士の学校に行けた。
そうしてあれよあれよと出世が出来て気が付けば親衛隊長になっていた。
こうして俺は、1人でも生きていける道は出来た。しかしこうした出世の所為でお見合い話しが山のように来るようになり王さまのお供の夜会でもこう言う話しが多くなった。
女にも社交界にもウンザリしていた。遊ぶなら口の堅い色町と決まっている。
異国の地でなら尚のこと羽目を外せる。その日も接待のベタベタしてくる女にウンザリしていた。
裏路地の小さな店に入った。片言の日本語が悪かったのか部屋でずいぶん待たされた。それなのに〝違う〟と部屋に来た女に言われさらに苛立った。
そして何より会話が成り立ったのでその女に決めたのだ。