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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第9章 夫婦になる前に営みを・・・
気恥ずかしくなってきたがいつものように知らぬ存ぜぬを通す。
「まぁ、いいわ。あなたがちゃんと心を寄せているってのが判ったもの。珱月は、可愛いわ。
〝私の妹〟を宜しくね。」
「はい、王妃さま。」
返事をすると手を振って王妃は、居なくなった。
「そんなに、顔に・・・出てるのか?」
自分は、色恋沙汰に興味がなく深い関係になるような人物も居なかった。そんな自分が利己的に連れて来た少女に確実にハマっているのだと・・・知らされた。
そして彼女から初めて〝行ってらっしゃい〟と声を掛けられて嬉しく思ったのは、自分でも驚いた。本当に驚いた。
顔をまともに見られずに逃げるように出て来た。まさか声を掛けてくれるなんて思いもしなかった。
「ヤバいな・・・・・・」
「隊長、演習の時間ですが・・・」
「ああ、今行く。」