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不器用な夫
第9章 精液
手にしたディルドを僕の頬にピタピタと当てて清太郎さんが僕を見る。
「昌じゃ、ひとたまりもないな。」
ディルドを当てた反対側の頬をねっとりと清太郎さんが舐め上げる。
「やはり国松の男が放つフェロモンはバニラのような甘い香りだけで味はないか…。」
放たれるフェロモンについて清太郎さんなりのやり方で調べてる。
ディルドを僕の脇に置き、液体が入る小瓶の蓋を清太郎さんが開ける。
「そこにうつ伏せになりなさい。」
そっとベッドに寝かされる。
「これは君の身体を傷付けない為のオイルローションだ。国松家の男は興奮に我を忘れると平気で自分の身体を傷付ける。君も気を付けなさい。」
優しい清太郎さんが僕の背中にローションを垂らしてマッサージをするように撫でて来る。
清太郎さんの言う通りだ。
公平とはローションなど使う事すら考えずに何度か僕は痛い思いをした。
肩から背中…。
腕から脇…。
清太郎さんの愛撫に似たマッサージが続く。
「あぁ…。」
心地よい快感…。
優しく丁寧なマッサージ…。
腰からお尻へと清太郎さんの手が移動する。
お尻の割れ目が開かれて、そこへぬるぬるとしたローションが流し込まれると疼く身体がビクリと動き清太郎さんの愛撫を期待する。
うつ伏せだった身体を起こすようにして自分から脚を開き清太郎さんに僕の全てを晒す。
「清…太郎さん…。」
「誘って来るとはね…。」
チュッとお尻の柔らかな膨らみに清太郎さんが軽くキスを落とす。
「柔らかでスベスベの可愛いお尻を振るとか…、君は本当は悪い子だな?」
「ごめんなさい…。」
「いいよ…、そんな可愛い子も好きだからね。」
清太郎さんの手がオイルに塗れてぬらぬらとした鈍い光を放つ。