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不器用な夫
第17章 罪悪
ベッドに横にして寝かされた。
「こんなに濡らして…、まだ勃起させるとか…、どれだけ欲求不満だったのですか…。」
僕の身体を突き上げながら僕の肉棒を公平が握る。
「待って…、本当に…、アーッ!」
女のように何度もイカされた。
意識を保つ事すらままならない。
「イキますよ…。」
掠れた声で喘ぎ、ぐったりと身体を横たえる僕の上で一段と激しく公平が腰を振る。
パンパンと肉がぶつかり合う音だけが耳につく。
ハコ…。
ハコ…。
ハコのところへ…。
薄れつつある意識はハコだけを求めて公平の存在を掻き消す。
もう勃起する事もなかった。
ただ公平だけが僕を一方的に抱いてる。
公平が僕の中で果てた瞬間に意識は完全に暗闇へと堕ちていた。
身震いをする。
「痛っ…。」
全身に筋肉痛になったような痛みが走る。
腰もガクガクと震えてる。
公平の奴…。
手加減無しに僕を抱いた。
公平が怒る理由を理解は出来ても主人に対する態度としては最低だとか考える。
「お目覚めですか?」
コーヒーの香りを立てた公平がいつの間にかベッドの脇に立っている。
「公平っ!」
文句を言おうと意気込む僕の鼻先には朝のコーヒーを注がれたカップが差し出される。
「飲んだら、シャワーを浴びて…、本家に奥方様を迎えに行く予定ではありませんか?」
律儀な公平が僕の立場を正す。
「お前は…、それで平気なのか?」
今は公平と逃げ出したい気分だ。
ハコへの裏切り…。
いつまで、こんな事を続ける事になる?
ハコとは達せずに、その性的興奮を体内に蓄積するたびに僕は公平と不義を繰り返す事になる。