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不器用な夫
第19章 誠意
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ゆっくりと萎え始めた僕の性器がハコの体内から抜け落ちる。
「先生っ!」
ハコがしがみつく。
ハコの悔しさが痛いほど伝わって来る。
屈辱でもあるのだろう…。
自分の身体で夫がオーガニズムに達しない。
その屈辱を上手く慰めてやれれば良いが不器用な僕には何も出来ない。
「ハコを愛してる。」
何度もそれだけをハコに言い聞かせて抱き締めてやるだけで精一杯だ。
全身からはフェロモンだけが滲み出る。
こんな事を繰り返せば、また公平と浮気する羽目になると自分に笑う。
僕は屑だ…。
ハコを本当に愛してるのなら今すぐにでもハコを手放すべきだ。
まだ幼いハコに期待だけさせて傷付ける。
涙を浮かべるハコの瞼にキスをすればハコがゆっくりと目を閉じる。
ハコを抱き締めてキスを繰り返しては髪を撫でる。
しゃくり上げていたハコの息がやがて静かな寝息に変わり僕はベッドを抜け出した。
寝室を出れば暗闇に立つ人影が見えて来る。
「公平…。」
公平が不機嫌な表情を黙ったまま僕に向ける。
「頼むよ…。」
公平に望む事は1つだけだ。
「………御意。」
僕の手を引いて長い廊下を公平が歩き出す。
行き先は風呂場…。
ハコと入った風呂でなく小さなシャワーだけの風呂。
服を脱ぎ公平と入れば公平が熱いシャワーを僕に浴びせて来る。
「抜くだけですよ。」
低く公平が呟いた。
「挿れてくれないのか?」
「そんな無茶をすれば本当に坊っちゃまの身体が壊れます。」
シャワーの中で公平が僕の尻を撫で回し股間で半勃ちになる肉棒を握る。
「公平…。」
「力を抜いて下さい…。」
その言葉に従い僕は公平に身体を委ねる。
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