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不器用な夫
第29章 生活



「くっ…。」


清太郎さんのベッドで果ててた。


「大丈夫か?」


清太郎さんが僕の背中にキスをする。


「清太郎さん…、激し過ぎ…。」

「要君が悶えるのが可愛いから…、おじさんはついつい嬉しくてね。」


僕よりもおじさんな清太郎さんにはしゃがれても嬉しくないなとか考える。

されどイかせ屋は伊達じゃない。

指先1本で僕の身体を支配して満足させてくれた清太郎さん…。


「フェロモンは治まったか?」


ニヤニヤとして清太郎さんが聞いて来る。

昔よりかはある程度を自分でコントロールが出来るようにはなってる。


「後はグッスリと寝れば治まります。」

「朝まで僕のベッドに居るつもり?」


わざとらしく清太郎さんが僕の乳首を撫でて来る。

ほんの少し触れただけで僕の身体が敏感に反応する。


「せっかく治まりかけてるんだから、煽るのは止めて下さい!」


清太郎さんをベッドに押し付ける。


「残念…。」


子供みたいに清太郎さんが口を尖らせても、いい歳のおじさんだから可愛いとは思わない。


「おふざけが過ぎますよ。」

「なら、奥様が待つベッドに帰るかい?」

「そうします。」


まだ腰が震えるが、一晩中、清太郎さんに弄ばれるのはごめんだと思う。


「その奥様の件だけどね。」


僕が服を着れば清太郎さんが素に戻る。


「ハコが何か?」


清太郎さんは医者だ。

ハコの体調に問題があるのかと不安になる。


「明日、茅野の家族がここに来る。」


清太郎さんの知らせに僕は耳を疑う。


「ハコの家族?」

「彼女のお兄さんだ。僕も昌も茅野家とはそれなりに付き合いがあるからね。」


イかせ屋が仕事で使うホテルは全て茅野家経営のホテルという事実を聞かされる。


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