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不器用な夫
第4章 実家
別に構わないと僕は思う。
果歩のように顔も知らない男と嫌な思いをするくらいならばと手近かな執事で初めてを済ませたとしてもハコを責めるつもりはない。
だがハコはその事実はないと僕に怒りを見せて来る。
「なんなら確認をされますか?」
強い口調で僕の言葉を否定するハコがエプロンの裾を持ち上げる。
小さなY字を描くハコの脚の付けに根僕の視線が釘付けにされてしまう。
「ハコ…。」
「ほら…、要さんの気が済むまで好きなように確認をして下さい。」
ハコが僕の上で脚をM字にしてから開脚する。
茂みに覆われた膨らみがパクリと割れてぐにゅぐにゅの貝を連想させたハコの陰部が晒された。
これが…、ハコの…。
僕は視線を逸らそうとするのに言う事を聞かない目がハコが晒す陰部に捕まった気がする。
「ハコは…、要さんを裏切ったりしませんから…。」
ハコの泣きそうな声に僕は我に返る。
慌ててハコを膝から下ろして僕はハコに背を向ける。
「そろそろ着替えて…、食事に行こう。」
かろうじて言葉を振り絞った。
最悪の話し合いだと僕は自分が情けなくなって来る。
「要さんっ!」
ハコはまだ怒りが収まらないのかベッドの上から僕に向かって叫んで来る。
「すまなかった。ハコを信じるから…、今は着替えて僕と食事に出掛けて欲しい。」
あんな風に怒らせたハコを僕は弄り倒して楽しむ気分になんかなれはしない。
ハコとはもっと落ち着いて僕の気持ちが高まらなければいずれ僕はハコと居られなくなるのだから…。
悲しみに似た感情が僕の中に湧いて来る。
ハコを大切にしてハコを愛さなければ…。
僕はハコと居られない冷たい夫に成り下がる。