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僕のパンスト・エンジェル
第4章 天使の罠
屋内プールの照明を落とした後、麻美子は
更衣室にいた。

「このファッションじゃぁ、たぶん男性には
ウケないわよね・・・」

麻美子は言うまでもなく、容姿の美しさは
もちろん、そのスタイルも抜群に良かった。
それゆえに同姓の敵は多かった。
麻美子自身はみんなと仲良くしたかったが、
嫉妬から、嫌がらせや意地悪をされることも
日常茶飯事だった。

そんな事もあり日頃なるべく同姓を
刺激しないようにおとなしい
ファッションを心掛けていたのだ。



「グレーのガウチョパンツにカーキの
トップス、カーキのコートに、
ぺったんこのパンプス・・・」


「はぁ~・・・」


麻美子は意を決したように、バックから
サテンのブラウス、タイトスカート、
お気に入りの高級ブランドのピンヒール、
またお気に入りの光沢系のストッキングを
取り出し、着替えた。



「こんな感じかなぁ、男の人ってどんな
ファッションが好きなのかちっともわからないわ」

「あとは・・・」

重要なのはわざと置き忘れるバックの中身だ。

麻美子は正直迷っていた、使用済みの下着を
入れるのには抵抗があったのだ。その反面
好奇心もあった、男性は新品の下着には
あまり興味を示さないと、以前読んだ
女性誌にも書いてあったような、
かすかな記憶もある。

悩んだ末に、結局は好奇心が勝ってしまった・・・

時計を見ると、そろそろ11時になる頃だった。


「いけない早くしなきゃ」

慌ててバックに下着を詰め込むと
スマホ・アプリの「ニセ着信」のタイマーを
10分にセットし、屋内プールに足早に向かった。
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