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Aさん ~私を淫らにする人~
第5章 許したストーカー行為
いつものごとくに須藤さん主導で私たちの会話は進むけれど、今の私は気もそぞろで、どうしても向こうにいるAさんの存在が気になってしかたがない。

でも目の動きなんかで須藤さんに変に思われたくないから、とにかくここでも演技するのに大変でミートソース・パスタの味さえよく分からなかった。

午後からのお仕事も、何処からか見られているかもしれないAさんの視線が気になってずっとソワソワし続けた。

そして一日の勤務が終わり家に帰るために外に出ると、また何処からともなくAさんが現れた。

通りの角からAさんの姿がスーッと出てくるのを少し遠めで見ると、ドキッと驚いたりホッと安心したりと、とにかく私の気持ちは忙しい。
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