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Aさん ~私を淫らにする人~
第6章 お口の快感
そしてAさんのネクタイで目を覆われてしまう。

頭の後ろでしっかりとそれが結ばれると、目の上からAさんの匂いがハッキリと鼻に匂ってきた。

視界を遮られた恐怖で、私の顔は静かに震えた。

そんな私の唇の上をAさんの指先が軽くあてがわれて、その形のままになぞり過ぎて行く。

触れられ、そして過ぎていった跡がこそばゆく、背中にさざめきがたちあがった。

「柔らかくて、プックリとしたカワイイくちびるだ。どう?」

「・・・。こわいです・・・」

「こわい?だいじょうぶ、任せて。じゃあ、またチュウするよ」
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