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Aさん ~私を淫らにする人~
第6章 お口の快感
それでもう、ネクタイを外して目隠しの世界からも開放して欲しかったけれど、「そのままでいてね」とそれはしてもらえなかった。

使ったティッシュであろう、それをコンビニ袋に入れてゴミ箱に捨てるような音がした。

それから服を着るような音がして、そしてAさんの顔がすぐ私の顔の前に来たのを感じた。

「気持ちよかったよ」と言われて私は微笑む。

「喉が渇いただろう」

私は頷く。

「飲ませてあげるよ」
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