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第7章 ハチミツ

前はキスだけだったけれど、今日のＡさんは違った。

それを続けながら反対側の耳たぶをくすぐってくると、その手は次第に下がってきて頬を撫でそして首筋を伝って胸を触ってきた。

摩られ、手のひらで浅く乳房を押されて円を描くようにもまれてから、程よくムニュッ、ムニュッとつかまれると、その度ごとにヒクヒクッと感じてしまう。

キスが離れれば、次には後ろから両の乳房をモミ、モミとされて、その気持ちよさにやっと「だめです」と言いながら触ってもらえた悦びに浸った。

そして今日もＡさんは仕掛けてくる。

そんな後ろから胸を触りながら私の腕をそれぞれ椅子の背もたれの方に誘導すると、いつの間に用意していたのかヒモで私の両手首を縛ろうとしてきたのだ。